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ICAO標準英語International Civil Aviation Organization

ICAO標準英語

国際運行するパイロットはICAOによりレベル4に合格することが求められます

ICAOとは
 ICAO(International Civil Aviation Organization;カナダのモントリオールの本部の他に7箇所の地域事務所を設置)とは、1947年4月国際民間航空条約の発効とともに発足し、国連加盟国の殆どが国際民間航空条約を締約して国際民間航空機関の加盟国となっております。
 日本は1953年10月に加盟国となりました。国際民間航空機関の目的は国際民間航空が安全且つ整然と発達し、また国際航空運送業務が機会均等の原則に基づいて健全且つ経済的に運営されるように一定の原則及び取極を規定して加盟国がこれに協力することを目的としています。

 具体的な国際民間航空機関の目的は、
@ 世界を通じて国際民間航空の安全、且つ整然たる発展を確保すること
A 平和的目的のための航空機の設計及び運航の技術の奨励すること
B 国際民間航空のための航空路、空港及び航空保安施設の発展を奨励すること
C 安全、正確、能率的、且つ経済的な航空運送に対する世界の諸国民の要求に応ずること
D すべての締約国が国際航空企業を運営する公正な機会を持つことを確保すること
E 国際航空における飛行の安全を増進すること
等となっています。

導入の背景
 ICAOは2003年3月国際民間航空条約の付属書を改正して新基準を策定し、2008年3月以降において国際民間航空機関加盟国の航空機操縦士、航空交通管制官の使用する管制用英語は Level4の取得が必要となりました。 
 日本においても航空法第1条に国際民間航空条約の規定並びに同条約の付属書に準拠しなければならないとなっていることからこのLevel 4の取得が必要となります。

Level 新基準 新基準
6 Expert なし
5 Extended 5年毎
4 Operational 3年毎
3 Pre-operational
2 Elementary
1 Pre-elementary
Level4とは
 ICAO標準航空英語は発音、文構造、語彙、流暢さ、理解力、対応力の6つの要素から構成され、Level 4は航空無線によるコミュニケーションで業務遂行可能(Opereational)レベルが要求されています。全体のレベルは6つの技能の中でもっとも低い技能により決定されます。

PRONUNCIATION(発音)

 Pronunciation, stress, rhythm, and intonation are influenced by the first language or regional variation but only sometimes interfere with ease of understanding.
 発音、強弱、リズム、イントネーションが第1言語や地域の影響を受けていても、理解を妨げることはあまり多くない。

STRUCTURE(文構造)

 Basic grammatical structures and sentence patterns are used creatively and are usually well controlled. Errors may occur, particularly in unusual or unexpected circumstances, but rarely interfere with meaning.
 基本的な文法構造と構文を創造的に使用し、かつ、通常に十分使いこなすことができる。特に通常とは異なる予期せぬ状況においては間違いを犯すこともあるが、意味が正確に伝わらないことは稀れである。

VOCABULARY(語彙)

 Vocabulary range and accuracy are usually sufficient to communicate effectively on common, concrete, and work-related topics. Can often paraphrase successfully when lacking vocabulary in unusual or unexpected circumstances.
 一般的かつ具体的な業務関連項目について、通常は有効な意思疎通を行うことができるだけの十分な語彙を持ち、使い方も正確である。通常とは異なる予期せぬ状況において語彙が不足しても、たいていの場合は適切な言い換えをすることができる。

FLUENCY(流暢さ)

 Produces stretches of language at an appropriate tempo. There may be occassional loss of fluency on transition from rehearsed or formulaic speech to spontaneous interaction, but this does not prevent effective communication. Can make limited use of discourse markers or connectors. Fillers are not distracting.
  適切な速度で一定の長さの話をすることができる。あらかじめ練習した文章や定型文から、任意形式の応答に移行する場合はしばしば流暢さに欠けることがあるが、有効な意思疎通を阻害することはない。限定的ではあるが、談話標識や接続詞を使うことができる。冗語はあるが、気になるほどではない。

COMPREHENSION(理解力)

 Comprehension is mostly accurate on common, concrete, and work-related topics when the accent or variety used is sufficiently intelligible for an international community of users. When the speaker is confronted with a linguistic or situational complication or an unexpected turn of events, comprehension may be slower or require clarification strategies.
 使用されているアクセントや話し方が、その使用者で構成される国際社会において十分に認知されたものであれば、一般的かつ具体的な業務関連項目についてはほとんど正確に理解することができる。話者が言語的もしくは状況的に複雑な状態にあったり不測の事態に直面したりした場合は、理解に時間を要したり、何らかの方法で内容を確認する必要がある。

INTERACTIONS(対応力)

 Responses are usually immediate, appropriate, and informative. Initiates and maintains exchanges even when dealing with an unexpected turn of events. Deals adequately with apparent misunderstanding.
 通常は迅速で適切かつ有効な応答をすることができる。不測の事態が発生した場合でも、メッセージの交換を開始してこれを保つことができる。明らかな誤解がある場合は、内容の確認、復唱、明確化などによって適切な処置をとることができる。